【GAME REPORT】第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 QF 横浜ビー・コルセアーズvs宇都宮ブレックス
1月10日(水)に行われた第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 クォーターファイナル 横浜ビー・コルセアーズvs宇都宮ブレックスの試合結果についてお知らせいたします。
第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 クォーターファイナル
- 日時
- 1月10日(水) 試合開始19:05
- 対戦カード
- 横浜ビー・コルセアーズ vs 宇都宮ブレックス
- 会場
- 横浜武道館
- 入場者数
- 2,434人
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | F | |
---|---|---|---|---|---|
横浜BC | 17 | 17 | 10 | 21 | 65 |
宇都宮 | 23 | 23 | 16 | 19 | 81 |
総評
サマリー
天皇杯クォーターファイナル、ホームで宇都宮に挑んだ横浜BCは、1Qで追いかける展開から4度同点にする接戦に持ち込んだが、3Qで10得点とスコアが伸びず、徐々に引き離された。4Qで21得点を入れる反撃を見せたが届かず16点差で敗戦し、今季の天皇杯をクォーターファイナルで終えた。スコアリーダーは20得点をあげた#1ユトフが記録している。
スターター
#5 河村勇輝
#15 デビン・オリバー
#23 キング開
#30 須藤昂矢
#40 ジョシュ・スコット
主な個人スタッツ
#1 ジェロード・ユトフ 20得点 9リバウンド 1アシスト 2スティール
#5 河村勇輝 19得点 3リバウンド 6アシスト 1スティール
#15 デビン・オリバー 8得点 10リバウンド 1アシスト
#40 ジョシュ・スコット 7得点 10リバウンド 3アシスト 2スティール 4ブロック
1Q
横浜BC 17-23 宇都宮
宇都宮に先制を許すが#15オリバーが決め返す。宇都宮に連続得点で引き離されかけるが#15オリバー、#30須藤の連続得点で同点に追いつく。中盤にも宇都宮#25ニュービルの連続得点でリードを奪われるが#9杉浦、#1ユトフの得点で再び同点とする。宇都宮#6比江島の3Pシュートには#1ユトフが3Pシュートを決め返し食らいついていくが、終盤の連続失点で点差が開き6点ビハインドで1Qを終える。
2Q
横浜BC 34-46 宇都宮(横浜BC 17-23 宇都宮)
#1ユトフの3Pシュートで3点差に迫るが、以降で宇都宮に連続得点を許し開始5分でリードを二桁に広げられる。横浜BCはタイムアウトを要求し立て直しを図るが、宇都宮の激しいディフェンスを前に得点が停滞。残り3分にはビハインドが15点に拡大する。15点を追いかける残り2分、#5河村がペイントアタックでバスケットカウント3点プレーを決めると、#1ユトフが2Pシュートで続き10点差に迫る。宇都宮#6比江島に3Pシュートでのバスケットカウントを決められ再び点差が広がるが、#1ユトフがバスケットカウントで3点を返し食らいつく。しかし宇都宮の得点のペースが落ちず12点のビハインドを背負って前半を終える。
3Q
横浜BC 44-62 宇都宮(横浜BC 10-16 宇都宮)
開始2分は両チーム無得点のまま試合が進む。#5河村がバスケットカウント3点プレーで後半最初の得点をあげると#15オリバー、#30須藤が続いて8-0のランで一気に4点差まで追い上げるが、以降で横浜BCの得点が停滞。宇都宮#6比江島の連続得点など中盤に再び点差が二桁に広がり、横浜BCはタイムアウトを要求する。タイムアウト後もなかなか宇都宮の流れを断ち切れず、横浜BCは我慢の時間が続く。残り1分に#1ユトフが得点するが、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで宇都宮に決め返され点差は縮まらず18点ビハインドで最終クォーターを迎える。
4Q
横浜BC 65-81 宇都宮(横浜BC 21-19 宇都宮)
開始に#23キングが得点するが、宇都宮にフリースロー2本を決められる。#40スコットも決め返すが、宇都宮#12高島に3Pシュートを決められ、横浜BCはタイムアウトを要求。横浜BCはフィールドゴールが決まらない中、フリースローで得点を積み上げていく。開始5分、#5河村からのアシストで#40スコットがゴール下で得点。守備では約4分間、宇都宮を無得点に抑えるディフェンスを見せるが得点に繋げられず追い上げに至らない。残り3分、宇都宮#25ニュービルに3Pシュートを許す。#5河村がフリースローで2点を返すが宇都宮に連続して3Pシュートを決められ点差が開く。#40スコット、#5河村、#1ユトフの得点で追いかけるも16点差で敗戦。
試合後コメント
青木勇人HC コメント
一発勝負の天皇杯、宇都宮とは12月に対戦して以来の試合だったが、今まで考えてきたアジャストメントや戦術を今日の試合で全て使って、この一発勝負の試合をものにしようと挑んだ。これに対して選手たちは良い反応をしてくれて試合を変えることはできた。その中でシュートを決め切ってきた宇都宮の選手が一枚上手だった。特に3Pシュートのパーセンテージに関しては、かなり難しいシュートまで持っていくことが出来たとは思うが、相手は決めるべきところで決めてきた。素晴らしい選手たちであり、素晴らしいチーム。相手の天皇杯にかける想いを強く感じた。我々としては、ニュービル選手、比江島選手のスコアを止めるというよりも、そこから始まるプレーを自由にやらせないということをメインターゲットとしていた。最終的に点数は取られたが、それ以外の得点、ペイントポイントもそうだし、それ以外のところもかなり削れるところはあった。もうひとつは、相手がスイッチした時に我々のビッグマンで出来たミスマッチを起点にしながらプレー出来るかどうかも少しは見えていた。ただ、残念だったのは期待していたものとは違う結果になってしまった。ミスマッチなどの狙いの部分で、シューティングパーセンテージにまで繋がらず、これが今日の試合を左右した。我々の上を行った宇都宮には、この先の天皇杯を頑張って戦っていってもらいたいと思う。去年のベスト4に続いて我々がどこまで迫れるかの戦いだった。私自身もスタッフも全員が挑んだ試合だった。残念な結果にはなったが、今日また大きなチャレンジを終えたあと、これを残りのシーズンでどうやって活かしていけるのか。また進んでいきたい。
#5 河村勇輝選手 コメント
シーズンで取れるタイトル、優勝を目標にしているが、天皇杯は優勝出来るチャンスがある大会だった。そこで負けてしまい、チャンスのひとつがなくなってしまった。本当に悔しい。相手のエースである比江島選手、ニュービル選手はこういった大事な場面でシュートを決め切った。逆に僕は決め切ることが出来なかった。これがこの点差や、負けた要因のひとつだと思う。こういった一発勝負で力を出し切ることが出来なかったことに対して、本当に情けないし、チームメイトには申し訳ない気持ちがすごくある。
#18 森井健太選手 コメント
負けたら終わりという状況の中で、宇都宮さん相手に短い準備期間の中でコーチ陣がたくさんの策を練ってくれて、僕たちもアジャストして臨んだ試合だったが、今日の敗因は一人一人の個の力。自分も含めてステップアップして、このディフェンスの強度の相手でも決め切れる選手が出てこないとタイトルは獲れないし、リーグ戦も巻き返すことができないと感じた試合だった。一人一人がプライドを持って、自分のついている選手にやられない、やられたら決め返すというような気持ちの強さと技術の向上が求められていると思う。
(ビーコルファン・ブースターのみなさんへ)
ホームで天皇杯ができる素晴らしい環境の中で、結果で答えられず本当に悔しい気持ちでいっぱい。今日のディフェンス時の盛り上がりだったり、勇気をもらっているし、一緒に戦っている。ビーコルはそんなチームだと思う。あとレギュラーシーズンは半分あるので、巻き返せるように自分たちはやり切るので、一緒に戦ってほしい。
#30 須藤昂矢選手 コメント
全体的にディフェンスはいい強度でやれていたのでイーブンだったが、苦しい時間帯で宇都宮は効果的に決め切ってきたのに対して、自分たちは決めきれなかったその差が大きい。
(ビーコルファン・ブースターのみなさんへ)
いつもたくさんの声援をありがとうございます。皆さんの声援に結果で答えられるように、全員役割を果たしてやっていきます。レギュラーシーズンは続くので応援よろしくお願いします。