【GAME REPORT】第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 クォーターファイナル 横浜ビー・コルセアーズ vs 群馬クレインサンダーズ
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | FINAL | |
---|---|---|---|---|---|
横浜BC | 15 | 14 | 19 | 32 | 80 |
群馬 | 16 | 31 | 16 | 14 | 77 |
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サマリー
総評
天皇杯ベスト4進出をかけた一戦は、年末のB1リーグ戦を1勝1敗で終えた群馬との対戦。横浜BCは前半からシュート確率が上がらず、群馬の早い連携の取れたディフェンスとリバウンドに苦しみ3Qで最大20点差とされたが、3Pシュートや#10ジャクソンのインサイドでの得点で点差を詰めて残り18秒で逆転。3点差で勝利し、クラブ史上初となる天皇杯ベスト4進出を決めた。スコアリーダーは16得点を挙げた#10ジャクソン。13リバウンドも記録しダブルダブルをマークしている。
勝利した横浜BCは、2月15日(水)にファイナル進出をかけて沖縄アリーナで琉球と対戦する。
●主なスタッツ
#1 パトリック・アウダ 12得点 5リバウンド
#5 河村勇輝 12得点 4リバウンド 4アシスト
#6 赤穂雷太 10得点
#9 森川正明 13得点 3アシスト
#10 チャールズ・ジャクソン 16得点 13リバウンド
#15 デビン・オリバー 10得点 9リバウンド 3アシスト
#18 森井健太 2得点 7アシスト
●ボックススコア(大会公式サイト)
https://zennihon2022-23.japanbasketball.jp/boxscore/?schedulekey=8118&period=18
●ゲームハイライト(横浜ビー・コルセアーズ公式YouTube)
https://youtu.be/uf_wZHYMQi8
1Q
横浜BC 15-16 群馬
群馬が先制。すぐさま#15オリバーのアシストから#10ジャクソンのシュートで得点を返すが、以降はなかなかシュートが決まらない。群馬のピックアンドロールを使ったプレーに得点を重ねられリードを奪われるが、横浜BCのタイムアウト後、ゾーンプレスで群馬の速攻を止めつつディフェンスの強度を高め、オフェンスファウルやターンオーバーを誘い追い上げる。1点差を追う展開で2Qへ。
2Q
横浜BC 29-47 群馬(横浜BC 14-31 群馬)
2Q最初の攻撃で#6赤穂が3Pシュートを決めて逆転。その後、#9森川、#1アウダと得点を重ねるが、横浜BCのアウトサイドシュートが再び外れだすと、高さのある群馬にリバウンドを奪われ、ファストブレイクに持ち込まれる。さらに、群馬の早い連携のディフェンスにインサイドまで攻め切ることができずシュートが単発になり、18点ビハインドと苦しい展開で前半を折り返す。
3Q
横浜BC 48-63 群馬(横浜BC 19-16 群馬)
後半開始から#15オリバーのジャンプショット、#5河村がスティールからファストブレイクで3Pシュートに持ち込み13点差に詰め寄るが、群馬の高い位置からのピックアンドロールとスペーシングを活かしたオフェンスに翻弄され、再び点差が広がる。残り5分にはこの試合最大の20点差とされるが、#9森川が2本の3Pシュートを決めて食らいつく。ディフェンスでもボールへの寄りを早くするなどして群馬の得点を抑えて少しずつ点差を縮め、15点差で最終クォーターへ。
4Q
横浜BC 80-77 群馬(横浜BC 32-14 群馬)
出だしから#15オリバーが連続して3Pシュートを決め、さらに#18森井、#6赤穂が攻守で粘り強くボールに絡みチームを牽引して開始3分で7点差まで詰める。その後#9森川、#6赤穂、シュートタッチに苦しんだ#5河村が3Pシュートを決め、#10ジャクソンがオフェンスリバウンドから押し込み残り57秒で1点差まで迫る。その後ディフェンスで守り切ると、#5河村のドライブから再び#10ジャクソンがオフェンスリバウンドからねじ込み、残り18秒で逆転に成功。次の群馬の攻撃で#6赤穂がファウルを取られるが、これで得たフリースローを群馬が2本とも外す。残り4秒、ボールキープをした#5河村がファウルを受けて獲得したフリースロー2本を確実に決めて80-77の3点差とし、最大20点差を跳ね除けて勝利。"逆転のビーコル"が準決勝の切符を掴んだ。
試合後コメント
青木勇人HC コメント
選手たちを誇りに思う。途中、難しい時間帯がずっと続いていて、どうしても下を向きそうになる時も、選手たちは誰一人あきめていなかった。結果を見ると2Qの31失点がやはり一番影響した。これで、どうしても追いかける展開になってしまい、7点から9点、2ポゼッション差にまで、なかなかたどり着けない苦しい展開になってしまった。
ただ、逆に見てみると、相手の点数を3Qで16点、4Qで14点と平均点以下に抑えていた。本当に我慢して、我慢して、最後にまくるところをみんなで探していた。そんな展開だった。
18点差つけられた時に言ったことは、18点シュートというのはないので、どうやってひと桁に戻し、最後ブザーが鳴る時にまくっているか。このことに、とにかく集中してやっていこう。そのためには、とにかく地道にストップスコア、ストップスコアを続けていくことが大事だった。
こういった展開で、最後に勝ち切ったことはすごい。途中、シュートの当たりが来ない時に、どうしても単発になりかかったところで、4Qから少しずつシンプルにボールが回り始めた。それが大きかったし、最後の大事なところで選手がステップアップしてくれたことが一番大きい。
河村選手も今日はかなり苦しんだと思うが、ああいった勝負どころで最後、もう一度自分の手で流れを持っていったあたりは、やはりさすがだなと思うし、あそこまでつないだ選手全員が本当に誇らしい活躍をしてくれた。
結果、二桁得点が6人というゲームになり、群馬を80点以下に抑えるというゲームに持っていけたことは、自分たちのやることを信じた選手たちが素晴らしかったと思う。
あとは、前半から3Qにかけて、今日どうしても勝ちたいという強い気持ち、何とかしてやろうという気持ちを、選手たちそれぞれが少しずつ違ったところで持っていたこともあったと思う。最後にそれがまとまって逆転勝利につなげられた。
このチームは、これからまだまだ成長できる。このチームで天皇杯のセミファイナルで沖縄に乗り込み、沖縄アリーナで戦い、次のベスト4から決勝を目指すところまでいきたいと強く思う。本当にチームとして強く、ブースターの皆さんと最後まで戦った。まだ、かなり興奮している。とにかく素晴らしい選手たちだ。
河村勇輝選手 コメント
天皇杯という1発勝負で厳しい戦いだったが、勝つことができてうれしい。チーム全員がどんなに劣勢な状況にあっても誰もあきらめなかった。ベンチも声を出し、チームの中で誰一人あきらめた表情はなかった。このことが(勝利という)結果につながった。チームひとりひとりが役割を遂行して全員で勝ち取った試合だ。
赤穂雷太選手 コメント
前半は、とにかくシュートが入らなかった。そのためにオフェンスにフォーカスしすぎてしまい、ディフェンスで走られ、速攻をやられてしまった。これで点差をつけられた。
オフェンスの内容はそんなに悪くはなかった。このことはハーフタイムでみんなに言った。「オフェンスは悪くはないから、ディフェンスで頑張れば、追いつけるよ」と。みんなでそう話して臨んだ後半でああいった結果になった。やはり、バスケはディフェンスだと改めて思う。
(週末はホームで琉球と2連戦)
次も勝たないといけない。琉球は次の天皇杯・準決勝で当たる相手。その意味でもしっかりと勝ちたい。
森川正明選手 コメント
前半はタフな試合展開になった。前回のリーグ戦のGAME2のような形になったが、後半に出てくるメンバーひとりひとりがディフェンスを頑張り、一つずつ追いつこうと意識した。みんなでコツコツと自分たちのプレーを遂行して最終的に逆転でき、チームとして収穫のある試合だった。一発勝負を勝ち切れたのはチームにとって大きな成長だと思う。
(試合終盤の連続スリーでスイッチとギアが上がったと思うが、どういった気持ちでプレーしていた?)
チーム全員があきらめない気持ちで開き直り、思い切ってシュートを打った。ディフェンスでいい流れができたので、その中で自信をもってシュートを打てたのが結果につながった。
(天皇杯 準決勝へ向けて)
クラブとしてまた歴史を塗り替えて嬉しい気持ちはあるが、ここがゴールではなく次の試合を何としても勝って決勝に行きたい。リーグ戦の中でチームとして少しずつ成長して全員で優勝目指す。
森井健太選手 コメント
(リーグ戦を)一勝一敗という中で、天皇杯という負けたら終わりの試合で自分たちのバスケットをやろうと入ったが、前半は群馬のペースで試合が進んでしまった。しかし、前半で18点差があったが、後半どこがで自分たちの波が来るとハーフタイムに話していた。ベンチメンバーも含めて全員が誰もあきらめずに戦えた価値のある試合だった。
(大事な場面でフックショット気味なレイアップが決まったがどういう気持ちだった?)
アタックの部分は常に意識しているし、あの場面はディフェンスが下がっていたので思い切りアタックしようと思い、それが良い結果につながった。自分がコートに立つ時はディフェンスの強度を上げることが1番の役割だと思っていて、その役割をしながらオフェンスの部分で一緒に出ている森川選手を上手く使うことがここ数試合できているので、これからも意識してやっていきたい。
(相手のガードにあたりに行ったタイミングで、ディフェンスの強度が上がったが、どんな気持ちでスイッチを入れた?)
ベンチから試合を見ていて、どこかディフェンスで緩くなっていた部分があった。ポイントガードが一番最初にプレッシャーをかけるので、攻める姿を見せれば周りの選手も連動して頑張ってくれるので、その部分は毎試合意識している。
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